ハサミにとっての大敵「錆び(サビ)」
以前、理美容ハサミとステンレスの話を書きました。
錆びやすい鋼を試用していた頃のお話ですね。
その後、ステンレス鋼材の開発と要求の高まりによって、さまざまな優れた鋼材が生み出され、理美容ハサミにも応用されてきました。
ステンレスは錆びない?
金属において、錆びにくさを「耐食性」ということがあります。
ステンレスは耐食性の高い素材です。
錆びにくさに関して優れた性質を持つステンレスですが、決して錆びないというわけではありません。使い込んでいるとやはり錆びが発生しますし、接触する液体のphによっては、急速な腐食が発生することがあります。
発生した錆びが鋼材の内部まで浸食し、表面の錆びは落ちても、内部で残り続けるというような現象もあり得ます。この場合、いくら表面を磨いても、内部の錆びを解消することはできなくなってしまいます。
洗って付着物をしっかり落とし、水気をよく拭き取る。これで錆を回避できます。