メンテナンス後の試し切り
研ぎ上げたハサミの切れ味を確認するために、濡れたティッシュを切るというものがあります。
ところがこの方法…
濡れたティッシュをゆっくり切れば、ハサミに刃が付いているかどうかを確認することはできるのですが、求めている切れ味や切れ方の違いを精査することは困難ですので、あまりアテになりません。ティッシュを用いて、刃線上の偏差とかみ合わせを調べる情報源として活用することは可能ですが、現場での実用に向けた試用としては不十分な手段でしょう。
当方ではシザーメンテナンスを行った後、毛髪の束を用いて切れ方・切れ味を試してから返却しています。
カットの手法は多様になってきていますし、切れ方に対しても切れ味に対してもこだわりは重要になってきますので、もし試用するならやはり毛束を使うのがベストです。
どうしても試し切りに使う毛髪がないという場合は、同じくらい太さの綿糸でテストしてみるのが良いと考えます。