ざっくり述べますと三か月程度です。
使用者の使い方や特性、手入れの仕方によって千差満別です。
例えば、ドライカットのみで使用するシザーと、ウェットカットのみで使用するシザーとでは、当然後者が長持ちします。
トリミングでしっかり使っていくハサミだと、もっと早く研ぎたくなるかもしれません。
また、使用後にセーム革できちんと反り刃を拭いていれば長く切れ味を保つことになります。
おおむね、メインのハサミを2~3か月程使用すると、ハサミの裏刃は傷だらけになっていきます。
切れていると思っていても、髪の毛を傷めたり枝毛を作ったりする原因となります。
究極的には、道具の使用者がその道具のはたらきに満足しているかどうかが左右します。
ハサミが切れなくなってきたとき、感性が高い技術者ほど、メンテナンスへの要求性が高まります。
ハサミの機能は、カット後の毛髪の状態や、技術者の成果に直接影響を及ぼします。
ご自身の手で道具の状態を感じ取り、研ぎと調整に出すタイミングを見極めてください。